
はっきり言って僕にあまり学術的なことを求められても困る。
「学」がないとまでは言いませんが、専門学校卒ですし、大学院などにも行ってないし、きちんとした研究というものとは無縁な作業療法士人生を送ってきました。
自己研鑽や勉強を全くしていないという意味ではありません。
症例報告などは大阪府作業療法学会、近畿学会、リハ工学会などで発表はしていますし、書籍を読んだり研修会に行ったりして学んだりはしています。
作業療法士としてのアプローチや技術みたいなことを体系的に理論として伝えていくだけの骨格がないというのかな、そういうものが僕には欠けているという自覚はあります。
これは作業療法士としての学びが少ないということを言いたいのではなくて、作業療法士としての技術や知識を伝えるための裏付けがないということです。
「じゃあ、私がサポート業務として宣伝していることと矛盾するやん!」
という声も聞こえてきそうですが、私が伝えていきたいのはいわゆる作業療法士としての、治療技術やスキルみたいな部分だけではないのです。そういった部分はきちんと学術を体系的に学んだ人に学んでもらえたらいいんじゃないかなと考えています。
私が伝えていきたいのは、作業療法士としての視点であったり、対象者さんの捉え方とか評価の際のポイントや、特定の領域にとらわれすぎない視点というものなんですよね。
横断的とか縦断的な事とは
私がこれまで勤務した場所は
リハ系の病院、老人保健施設、訪問看護ステーション、児童発達支援事業所・放課後デイ、保育園、支援学校、通所介護、通所リハ事業所等々があります。
訪問看護ステーションは、複数の事業所に勤務経験がありリハ多数の事業所もあれば、リハ職が私一人の事業所もありました。
また訪問看護ステーションでは、小児から高齢者までいろんな疾患をみたし、児童発達支援事業所はいわゆる発達障害の子どもさんが中心の事業所もあれば、重度な医療的ケア児さんの事業所に勤務したこともあります。
介護保険領域では訪問だけではなく、通所介護、通所リハ事業所それぞれに勤務してきました。
そうするとね、一人の利用者さんの評価をするときに
高齢者へのリハビリテーションであっても、通所で対応できることと訪問で対応できることの違いというものが分かるんですよね。
訪問での事業所のサポートをしていても、訪問での関わりのことだけじゃなくて、通所事業所さんとの連携を具体的にどのように進めればよいのかってことも何となくわかる。
訪問で小児のサポートや同行指導をしていても、訪問で対応できることと、児童発達支援事業所で対応できることは異なるので、どう対応していけばよいのかってことも何となくわかってくる。
児童発達支援事業所でサポートや指導をしていても、もっと訪問系事業所にかかわってもらったほうがいいんじゃない?みたいな発想も出てくる。
また小児のサポートでは、「今」の困りごとに対応することも大事だけど、年齢や発達に合わせた超長期的な視点で見ることも必要。そうなると特定の時期にしかかかわったことのないセラピストさんでは、将来的な予測が難しいということも現実問題としてはあるのです。そんなことも含めて小児さんのアプローチは考えていくことが必要なのではないかなとも思います。。
これまでに勤務した、生活期や地域リハビリテーションという職場のたいていの領域で働いてきたからこそ、伝えることのできるリハビリテーションの視点や作業療法士としての取り組みがあるのですよね。
それに加えて、これまでの様々な事業所でいろんな多種多様なスタッフさん達との関係の中でお仕事をしてきた経験を活かした、多職種連携の業務の進め方みたいなことはしっかりとお伝えできるのではないかなと考えています。
その職場でのリハビリテーションはスタッフと利用者さんの間だけで成り立っているのかもしれませんが、でもいろんな多職種や他事業所が関わって生活が成り立っているのだと考えています。自分たち地の立場だけでの関わりも大切ですが、それだけではなくもっと大きな視点での関わりが必要になるケースも多くあると思います。
そんなところも含めたサポートが私が得意とするところなのです。
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