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「何から評価すればいいのでしょうか?」
小児領域の訪問看護・リハに取り組んだことのない事業所さんで講義などをするとよく出る質問です。
高齢者や大人のリハビリテーションを経験しているセラピストさんが、高齢者や大人のリハビリテーションを開始する場合、たいていこれまでの経験から「あの評価」と「この評価」をまず開始しよう!
って感じで、これまでの経験から評価の優先順位をつけて効率よく初回の評価を行えますよね。重度で歩けそうもない人にいきなり立位のバランスや歩行能力の評価を開始することはないでしょう。
小児のケースを初めて担当すると、いったい何から始めていいかわからないからとりあえず何でも評価しよう!みたいなイメージを持っているかもしれませんね。
まずはこんな感じ
小児だから大人だからってことではないのですが、
観察⇒運動機能面の評価という形で進めることが多いかな。
ほんとに何から始めてわからない場合は
訪問業務にしろ児童発達支援事業所などにしろ、時間には限りがありますので、私の場合はまず運動機能面の評価から開始します。臥位や座位それぞれの姿勢でどの程度の動きがあるのかということから開始します。手や足がどれくらい、どんな風に動くのかな?
姿勢を保持することは出来るのかな?ってところから観察します。
重度で運動できる範囲が少ない場合は、運動機能を十分に評価できないかもしれません、それでも他動的に動かしてみたときの抵抗感や可動域は評価できます。また、感覚機能としての目の動きや、刺激に対しての反応というものを評価するようにします。
1回の訪問で、まずこれだけはやろうという風に事前に考えておくほうが経験の浅い場合は良いかと思います。たとえば、
- 運動機能:臥位、座位、膝立ち、立位の状態、それぞれの姿勢での四肢の動きの評価
- 感覚・認知機能:目の動き、目と手の協調性、刺激に対しての反応
そんなところから評価を開始します。
臥位でも、背臥位、側臥位、腹臥位色々な姿勢があります。そうしてそれぞれの姿勢の中で頭の動きや上肢や下肢の動きの評価をします。抗重力的な動きがあるのかないのか、中枢部と抹消部での動きの違いはあるのか、協調的な動きはあるのか、そんなところも見ていきます。頭部の保持のコントロールはできるかなってのも見ますね。
座位でも長坐位や椅子座位での評価をします。臥位と異なり座位になると、バランスの機能も同時に評価を進めることになります。臥位とは異なり、姿勢が安定するにはどうすればよいのかという治療的側面を同時に考えることになります。
バランスについては膝立ち、四つ這い、立位などのそれぞれの姿勢でも評価します。そうしてそれぞれの姿勢の中での上肢や下肢の動きについて評価を進めます。
どれくらい動く?
それは随意的にコントロールできている?
全く動かないの?
そんな風にも評価を進めます。
小児領域の訪問看護・リハにこれから取り組みたい、取り組んでいるけどもっと学びたいっていうような事業所さんはお気軽にご連絡ください。いつでもサポートさせていただきます。リアルでもオンラインでもいろいろ対応しますよ。
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