
作業療法士として2026年時点で35年くらい働いてきました。小児の領域でいうと脳性麻痺児を中心としたリハビリテーションに関わったり、医療的ケア児が利用している児童発達支援・放課後デイサービスなどにも勤務してきました。また、個人的な付き合いのある園長先生からのご依頼で、保育園や子ども園に出向いて、発達の遅れのある子供さんへの関わりや、集団での活動にうまくなじめず、困りごとを抱えている子供さんへの関わり方などを、現場で関わっている保育士さんや幼稚園教諭さんにアドバイスや助言をしてきました。
そんな現場での支援の在り方や助言してきたことを少しずつ書いていきたいと思います。
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◆シリーズコラム・保育園や子ども園での作業療法士の関わりのこと
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◆訪問看護ステーションの管理者さんに知っておいてほしい、現場目線でのスタッフ教育
◆訪問看護ステーションの管理者さんに知っておいてほしいリハビリテーションのこと
◆初めての小児領域の訪問看護・リハ
保育園や子ども園でやっていること
20年くらい前は、保育園や幼稚園からの相談で多かったのは、発育に遅れのある子供さんへの対応でした。
- 1歳を過ぎたのに歩かない
- 手先が不器用
- スプーンやフォーク、お箸などの食具をうまく使えない
主に、運動機能面に対してのお悩みや困りごとを抱えている先生たちからのご相談対応が中心でした。病院に行くほどでもないけれども、他の子どもさんに比べると出来ない事が多いので、どうすればよいのかということへの対応でした。
依頼があれば、そんな園に訪問して、運動機能を確認して、「発育がゆっくりなだけで大きな問題がないと考えられるケース」と「発育の遅れの要因が、何らかの疾患に起因する可能性があるケース」と見極めるようにしながら受診を促したり、園でどのように子供さんの支援をするのかということを保育士さんや幼稚園教諭さんにアドバイスするということを行っていました。
ここ数年は、運動機能の遅れだけではなく、いわゆる発達障害としての課題である、集団生活にうまくなじめない子供さんに対してお困りの保育園や子ども園さんからのお仕事のご依頼が少し増えています。
ざっくりとした表現ですが、「集団活動にうまく適応できない」子供さんに対して、どのように関わればよいのかということをアドバイスするという支援を行っています。
また、作業療法士がどのような職業で、具体的にどんなことを考えながら支援しているのかということも先生方向けの研修会として講義させていただいたりもしています。
このような資料を使っています。クリックしていただくと、PDF資料が開きます。ダウンロードも可能です。
基本的な考え方
肢体不自由、発達障害、いずれの場合も作業療法士がアドバイスや支援にかかわったからといって、あっという間に改善したり良くなったりすることはありません。リハビリテーションや作業療法の関わりは魔法ではないのです。
アドバイスするけど、うまくいかないこともあるし、効果が出ることもある。うまくいくとしてもある程度時間がかかることが多いのです。
だけど、作業療法士として、身体の発達や運動機能の発達や集団活動への適応、身辺動作の発達などなど保育士さんや幼稚園教諭さんとは異なる視点で評価して一緒に考えることが大切だなと考えています。
支援やサポートを通じて、いわゆる「how to」を知ってほしいのではなく、どのような視点で関わっていけばよいのかという「作業療法士的な思考」の部分を学んでほしいなと思いながら助言や支援を行っています。
リハビリテーションは魔法ではない、だけど良い方向に導く支援のあり方を一緒に考える
これが保育園や子ども園さんで支援にかかわっていくうえで大事なことだと考えています。
少しずつコラムを書いていきますので興味があればフォローしてください。
大阪在住ですが、お困りごとがある保育園さんや子ども園さんに出向いて講義をしたりご相談にのることは可能です。遠方であればオンラインなどでも対応できます。
コラムを読まれて興味関心がある事業所さんはお気軽にご連絡ください。
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