保育園や子ども園での作業療法士の関わりのこと2「今困っているけれど、だけど1年前と比べると?」

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作業療法士として2026年時点で35年くらい働いてきました。小児の領域でいうと脳性麻痺児を中心としたリハビリテーションに関わったり、医療的ケア児が利用している児童発達支援・放課後デイサービスなどにも勤務してきました。また、個人的な付き合いのある園長先生からのご依頼で、保育園や子ども園に出向いて、発達の遅れのある子供さんへの関わりや、集団での活動にうまくなじめず、困りごとを抱えている子供さんへの関わり方などを、現場で関わっている保育士さんや幼稚園教諭さんにアドバイスや助言をしてきました。

そんな現場での支援の在り方や助言してきたことを少しずつ書いていきたいと思います。

第2弾のコラムのテーマは「今困っているけれど、だけど1年前と比べると?」について書いてみます。
このシリーズコラムはこちらから一覧をご覧いただけます。
シリーズコラム・保育園や子ども園での作業療法士の関わりのこと

そのほかのシリーズコラムはこちら
訪問看護ステーションの管理者さんに知っておいてほしい、現場目線でのスタッフ教育
訪問看護ステーションの管理者さんに知っておいてほしいリハビリテーションのこと
初めての小児領域の訪問看護・リハ

先生たちは「今」困っています

保育園や子ども園さんの支援・サポートに行かせていただくと、担任の先生たちからは「今」困っていることをたくさん相談されます。

  • 力のコントロールができない
  • 待てない
  • 動き回る
  • みんなとは違うことを始めてしまう
  • 上手に道具を使えない

ホントいろんな困りごとを先生たちは抱えておられます。だから作業療法士としていろんな助言やアドバイスをするんですけどね。

支援で伝えた内容は、子どもさんの環境や状態にもよるけれども、たいていは園の担当の先生からご家族に伝えられることが多い。でも保育園や子ども園の先生の感じている問題行動や課題や困りごとを、ご家族さんが必ずしも困りごととして捉えていないことも多い。だから伝え方というのは難しい。だからいつも私がサポートするときに保育園や子ども園の先生方に確認していることは

「確かに○○ちゃんの行動や園での出来事に対して、難しさや困難さはあると思います。だけど、○○ちゃんは1年前とか半年前と比べて変わってきていませんか?まったく成長していないでしょうか?」

こういう問いかけを保育園や子ども園の先生たちにするとたいてい、

「そういわれると、半年前とか1年間に比べるとできる事は増えてきてるし、〇〇な行動は少し減ってきているように思います」

という答えが返ってくるのです。

作業療法士が訪問して先生たちに助言をするので、確かに先生たちは「今困っていること」をここぞとばかりに質問したり相談したりしてくれるんですよね。

でもね作業療法士的視点でいうと、困りごとはたくさんあるけれども、子どもさん達が成長していることにも目を向けてほしいなと考えているんですよね。

1年前と比べる

保育園や子ども園だけでなく、小学校などでの支援・サポートでも同様なのですが、「今の困りごと」「今の課題や問題」だけに目を向けるのではなくて、1年前とか半年前の状態との比較についても目を向けてほしいなと考えています。

保育園や子ども園、小学校という場は1年だけの関わりではなくて、多くの子どもたちが数年間かけて成長する場なんですよね。

だからその長期的な関わりが出来るというメリットを生かしてほしいなと考えています。

たしかに、同じ子供さんが年少でも年中でも年長でも常に集団生活の中で問題行動を起こしているというケースはあるでしょう。でもね、その中でも子供さんは成長していて、出来ることが増えていったり、場面や場所によっては問題行動が少し減ったり、変容したりすることもあるんですよね。

その良い方向に向いている課題や行動については、もっと良くなる可能性があるわけなんですよね。

じゃあそれは、子どもさんに対してこれまでどのような関わり方やどんな言葉かけやどんな工夫をしてきたのかってことがめちゃくちゃ大事になってくるんですよね。

それを継続するのか、段階付けとして難易度を調整していくのかってことが、この先の問題行動や課題解決の糸口になってくるんです。

だから、「今困っていること」と同時に「1年前とか半年前との比較」をしてほしいなと考えます。

きっと成長していると思います。

だから、保育園や子ども園でのサポートのことや、作業療法士からのアドバイスなどをご家族さんに伝えたりするときは、現在の課題と合わせて子どもさん達の良くなっている部分についても必ず伝えていただきたいなと思います。

リハビリテーションは魔法じゃない

1つ前のコラムでも書きましたが、リハビリテーションは魔法じゃないんです。

作業療法士が保育園や子ども園訪問して、保育士さんや幼稚園教諭さんにアドバイスすれば突然変わるってことはありません。

少しずつ少しずつ変わるというか成長していくものですし、子どもさんへの関わり方や支援の工夫は、時には変化させていくことも必要です。いろいろ工夫しながら少しずつ成長していくものだと考えながら、日々作業療法士として、子どもさん達にかかわっています。

だから、アドバイスでうまく子どもさんが変化しなかったからといってあきらめないでほしいなとも思います。他の方法を一緒に考えたりして、なんとか良い方向に導いていきたいなと思うし、私で力量不足であれば、他の機関やほかのリハビリテーション関係者を紹介できればいいなと思ったりもしています。

私が関わったから次の日から良くなるなんてことはありません。魔法でもありません。

でもこれまでの経験を活かしながら、作業療法士としての視点で、子どもさん達のサポートや支援に関わることが出来れば良いなと考えています。

少しずつコラムを書いていきますので興味があればフォローしてください。

大阪在住ですが、お困りごとがある保育園さんや子ども園さんに出向いて講義をしたりご相談にのることは可能です。遠方であればオンラインなどでも対応できます。

コラムを読まれて興味関心がある事業所さんはお気軽にご連絡ください。

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