理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が転職を考える場合の選択肢として、地域リハビリテーションの現場を外すことは考えられない。病院だけでリハビリテーションが完結する時代じゃあないからだ。フリーランスの作業療法士で、非常勤掛け持ちしている立場でちょっと書いてみる。ちなみに昨年は手取りで500万円くらいでした。
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回復期リハ病院も地域に目を向けてる
20年前と比較しても入院期間はどんどん短くなっている。
2016年の診療報酬改定でも回復期リハ病棟の基準は厳しくなった。2018年の同時改定に向けては、7単位上の個別リハの算定は難しくなるでしょう。
だけど、リハビリテーションを継続して続けたいというのが患者さんの本音。だから、7単位以上の個別リハの単位の算定が難しくなってくることを見越して、訪問リハビリテーションを実施する病院は増えてきた。
通所リハを開設している病院もある。将来的に病院での外来リハの算定はできなくなる見通しだからだ。診療報酬は入院のリハビリ、介護報酬で退院後のリハビリって感じになっていくからだ。
だから病院のリハビリだけでは収益を上げることができなくなる医療法人が、訪問リハ、訪問看護、通所リハの運営に乗り出してきている。
法人内で病院業務だけをしたいけど、訪問リハに異動させられそうで退職したい若手のセラピストもいるようだけど、全国的にこの傾向は変わらない。だから病院業務だけをしたいリハビリテーション専門職の転職は選択肢が減る。
これからは病院で働きつつも地域リハビリテーションに目を向けることのできる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が必要になってくる。
地域との連携
もはやリハビリテーションは病院で完結しない。
いかに地域の事業所と連携をしていくかってことが重要。
病院では退院支援加算などの算定も開始されている。これは2016年の診療報酬改定で従来の類似換算を改めて新設されたものだ。
すぐに地域の事業所と連携を開始して、この加算に対応を始めた病院も多い。
のんびりしているのはリハビリテーション専門職だろう。
なかでも回復期リハビリテーション病棟で働いているPT・OT・STは診療報酬や介護報酬の改定をきちんと理解していない。
そのくせ異動を嫌がったり、すぐに転職しようとしたりする。時代についていってない。
訪問看護ステーションという現場で働いている立場でそんな現場をいつも見てきた。
地域リハビリを無視してこれからの転職は考えられない。
病院ってフィールドを選択して転職を考えるのだとしても、地域を無視するような職場を選択することだけは避けたほうがいいと思う。
経験者の転職は訪問リハ
やっぱり転職として地域リハビリテーションの現場で働くなら訪問リハビリテーションでしょう。
診療所や病院からの訪問リハビリテーションが制度の変化にも対応出来うと思う。
訪問看護ステーションからの訪問リハビリという選択肢もあるが、今後の制度改定でどうなるかわからない。特にリハビリテーションスタッフをたくさん抱えているようなリハビリ系の訪問看護ステーションは将来性という点ではかなり厳しいと思う。
訪問看護ステーションを転職先として選択するなら、私が主として働いているようなリハ専門職が1人しかいないようなステーションの方が圧倒的に良い。
これからの制度改定で訪問看護ステーションからのリハの収入が減ってもリハ職が1人の職場なら事業所の収益面で大きな影響を受けないからだ。
現に複数の訪問看護ステーションを掛け持ち勤務している僕のお給料は、この厳しい制度改定の中でも減っていない。時給を上げてくれた事業所もあるくらいだ。
これから地域リハビリテーションを転職先の候補として考えるなら、訪問リハビリテーションというフィールドはありだと思っています。
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