「退院後のイメージを把握すること」ケース検討会サポート2

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4月から開始している病院の作業療法科のケース検討会のサポート業務。先日2回目に出席してきたのでそのことをまとめておく。脳血管障害による左片麻痺で、高次脳機能障害を有している症例検討でした。



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動きは良いけど、高次脳機能に問題がある

運動性は良いんだけど、高次脳機能に問題がある。とくに記銘力が低下しているケースについての検討会でした。

担当者が悩んでいたのは、

スケジュール課題ができないこと

記銘力が低下しているから、作業療法の決められた時間に作業療法士室に来ることができないってことでした。

作業療法室には一人で来ることができるくらいの運動機能なんだけど、早く来すぎてしまうんですよね。左麻痺にありがちな症状です。だけど、時計を読むことはできるし、早く作業療法室に来てもきちんと待つことはできているようです。

服薬管理も一人ではできていなくて、看護師さんがその都度持って来て服薬していることも課題のようです。

また計算ができないから、買い物には行けても支払いに不安があるということも担当者が頭を痛めていました。

この方は70代で独居。

課題は服薬管理

スケジュールの管理も買い物での支払いにも問題があっても小さな問題。

退院後も独居予定のこのケースにとっての課題は服薬管理です。運動機能にも問題がないので、介護認定が下りても頻回に外部のスタッフが関わることは単位数的に無理でしょう。そうなると、服薬管理ができないことには体調管理ができません。

訪問看護ステーションから週1回くらいの訪問で服薬をセットして確認するくらいが外部スタッフができる関わりでしょう。

独居なのでスケジュールも自分の都合でいいわけです。時間がわからないっていうことではない、少し早く行動してしてしまうだけ。遅れるよりはましなんです。買い物でのお金の計算も、支払いが必要だということは理解しているのでお金を払おうという行為は実践できます。

だから、いくら財布から出せばよいのかってことをお店の人がきっと言ってくれるし、お釣りをきちんと数えることが出来なくても、お釣りをちょろまかすような店員さんって現実的にはほとんどいないでしょう。

検査測定すると、「記銘力低下」「お金の計算」「時間の管理」ってことが問題点として上がってくることはよくある。

だけど、そのことを個別に改善するってことと「生活力を向上させる」ってことは異なる。

検討会に毎回参加してくれる病棟師長さんの意見もあり、服薬管理を作業療法士と看護師と協力して進める方向でまとまりました。

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