リハスタッフの現場での指導について「セラピストのサポート・教育のこと」

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2025年8月末に、児童発達支援・放課後デイ&生活介護の事業所さんの作業療法士さんからのご依頼で、サポートに行くことになりました。

その事業所での子どもさんへのリハの進め方について作業療法士の方に伝えるのが今回の依頼内容。

今このコラムを書いている時点では、事業所に行っていない段階です。

でもまあ当日こんな風に進めていくことになるんだろうなということを書いてみます。基本的に通所系の事業所でのサポートも、訪問系での同行によるサポートの同じような感じで進むと思います。ここで言うサポートというのは、リハを担当しているスタッフへの指導・教育というものになります。

リハの様子を観察する

担当ケースのリハ場面を見ながら、担当セラピストさんにいろいろ指導するって言うのはサポート業務ではよくあること。

僕が一番困るのは、ざっくりケースの概要を聞いた後に

「山田さんやったらどんな風にリハを実施しますか?」

って言われること。だって初対面のケースで、どんなケースか見たこともないのにいきなり、

「このケースの問題はここだから、こんな風にリハを進めていくほうがいいですよ。具体的には・・・みたいなアプローチがいいと思いますよ」

って感じで立ちどころに解決策を提示することなんて、僕には無理なんですよ。

でもこれってこれまでの同行でもよくあることなんですよね。

ちょこっとリハ場面見せてもらっただけなのに

「どう思いますか?」

「どうすればいいですか?」

って質問されても答えようがない。

僕に出来ることは、まず普段のリハ場面を見せてもらいながら観察することなんですよ。

リハビリテーションの場面で、担当セラピストが困っていることや、現在目指していることや目標なんかを聞きながら、それを目の前のリハビリテーションの実践を見ていろいろ観察を進めながら

こんなことは評価したことありますか?
ちょっとこんなことしてみたらどうかな?

みたいな感じのやり取りをしながら、今現在進行形のリハビリテーションの中身を確認したり、ちょっと異なることにチャレンジしたりするという展開がほとんどです。

すごい効果のあるリハビリテーションを瞬く間に展開するなんてことはないのです。

普段実践していることの確認作業

セラピストさんの臨床教育で、源座の理学療法士さんや作業療法士さん、言語聴覚士さんが悩んでいるのは、

「今やっているリハはこれでいいんかな」
「大丈夫なんかな」

ってことだと思うのですよ。児童デイなどのようにリハ少数の職場であったり、訪問などのように現場では一人で関わってリハビリテーションを展開していると

このままでいいのかどうか?

っていう不安が強まることが多いようなんですよね。

誰かほかのセラピストが担当したり評価したりすればもっと良いアプローチができるんじゃないかな?っていう不安感が強まったりすることもあるようです。

だから、まずは普段のリハ場面の様子を見せてもらいながら、

「リハの方向性が妥当なのかどうか」の確認作業をすることから臨床場面での教育が始まります。

方向性があっていたら、あれやこれやアドバイスをすることってあまりないんですよね。具体的にもっと良い方法があるときは伝えます。

方向性が違っていたり、もっと違う方向に進んでもよいんじゃないのかなってときには、少しずつどういった方向を目指すのか?

何故私がそのように考えたのか?ってことを伝えていくようにしています。

頭ごなしに

「今のやり方は間違っているので、○○という風にアプローチしてください」って伝えることはないかな。

1度や2度の関わり

初見の利用者さんのリハの方法をあっという間に立案できるなんてことは誰にも出来ないのです。

関わりながら試行錯誤していろいろ試してリハビリテーションの進め方を見つけていくわけですよね。

だからいくらサポートで関わるようになったからといっても、1度や2度の関わりで利用者さんへの関わり方が激変することはありません。

でもね、今やっているリハビリテーションの方法や方向性で大丈夫ですよって伝えることも非常に多い。

不安を抱えながら日々業務にあたっている人に少し安心してもらったり、これからの課題を提示することでそのスタッフさんの成長の後押しをすることは出来るんじゃないのかなと思っています。

私のリハビリテーションが完ぺきだとも思っていません。

だから一緒にいろいろ考えながらどのようなリハビリテーションを提供することが出来るのかってことを考えていくことが出来ればいいなと思っています。

これまでの臨床経験を活かしながら、いろんな視点から考えることが出来るのは私の強みだと思います。

スタッフと一緒に考えてよい方向にセラピストさんが成長していけばよいなと思います。

そんな関わりが必要でしたらお気軽にご連絡ください。

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