教育5 「リハ部の方針」と「リハ実施計画書」と「触らないリハ」

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教育2 と 教育3で回復期、生活期いずれの領域であっても「活動と参加へのアプローチ」が求められるようになってきたことを書きました。なぜ活動と参加へのアプローチが必要になってきたかということを考える必要があるんですよね。

このコラムはシリーズコラムです。
2021年に取り組みたいこと
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リハ実施計画書

2020年の診療報酬改定でリハ実施計画書に記載する「活動と参加」の項目は大きく変化しました。

これはリハビリテーションの目標やアプローチに対して、活動と参加も含めることを意図したものだと私は捉えています。

2020診療報酬改定以前に厚労省の中で出されたこんな文書も改定に対して影響しているのだと考えています。

このような経緯から考えると、PT/OT/STの実施するリハビリテーションには活動と参加へのアプローチは不可避だと思うのです。

じゃあ、そのリハ実施計画書に記載する目標はきちんと活動と参加へのアプローチを含んでいて、そのために患者さん本人や家族と話し合って決めたものになっているのでしょうか?

セラピストが自分の判断で決めて「説明と同意」といいつつも一方的に説明しているだけではないでしょうか?

「触らないリハ」と活動と参加へのアプローチ

退院後の生活のことを考えると、PT/OT/STの個別のリハビリ後に身体の状態がよくなっていくつかの動作が少し上手にできるようになっていても、自宅にはセラピストがいない。

むしろ、リハの時間にPT/OT/STが何らかの関わりを始める前に「目標」としている動作・機能が実現可能かどうかの確認が必要になる。リハビリの後ではなく、リハビリの前に「目標達成度合いの確認」というプロセスが必要になる。

リハの時間にセラピストが何か関与する以前に患者さん本人にいろんな活動を実践してもらうことが「触らないリハビリテーション」の第一歩です。

退院後の生活はセラピストの関与のない、触ってもらえない生活が始まるからです。触ってからできるのではなく、触らなくてもできることが必要で、触らなくてできないのであれば、環境へのアプローチや福祉用品の導入も含めた検討が必要になる。退院直前になって検討するのではなく、もっと早い段階で検討を始めることも必要。

1時間のリハの時間、入院時から退院時まで個別のリハの時間に触り続けるリハのみを繰り返されると、患者さんの多くは退院後に

「触ってもらえなかったら悪化する」

と感じます。

そうならないような関わり、そうならないようなリハビリテーションが必要なのです。

不安はあるが、退院後に何をすれば今の状態を維持できるかということを入院中にきちんと理解したうえで退院できるようなリハビリテーションが必要だと思います。

リハビリテーション部門の方針

疾患や発症からの時期、重症度合い、入院からの期間により、臨機応変な対応が必要だと思っています。

しかしながら、回復期リハ病院に入院中の患者さんはいずれ退院します。

だから退院後のことを想定したリハビリテーションが必要なのです。

リハビリテーションに患者さんや家族さんが主体的に関わる方向性が必要です。

そのためには、リハビリテーション部門の方針の方針が必要なのです。

患者さんはリハビリの知識はないことが多いので、その関わりが必要かどうかなんて考えることなく言われるがままリハビリを受けることが多い。

だからこそ、きちんとした説明が必要だし退院後のことを考えると「モミモミリハ」だけではダメだと思うのです。

リハビリテーションをマネジメントすることが必要なんですよね。
2024年同時改定に向けて「入院のリハビリテーションをマネジメントする」

触らないリハや活動と参加にアプローチすることが、リハ部の総意として認められないと、「モミモミリハ」をしている人ばかりが患者さんに気に入られてしまうということもあるのです。
「活動と参加へのアプローチ」は葛藤と試行錯誤の連続です

けっこう動ける患者さんでも、リハ室にくると靴を脱いで治療台に横になってしまう。担当セラピストもそのままマッサージみたいなことを開始する。

そういった関わりが退院間際まで続く。

リハビリは「何かしてもらう、受け身的」なものだと誤解してしまう。

そうではなくて、自らも主体的に自主トレとかADLに取り組むこともリハビリテーションなはず。

退院後にはセラピストが身近にいない生活を想定したリハビリテーションが必要。

そんな方針をリハビリテーション部で共有することからリハのプログラムを考えることも必要でしょう。

あなたのリハビリテーション部門はリハビリテーションの方針がありますか?

活動と参加にアプローチしているセラピストが、少数派で肩身の狭い思いをしていませんか?

スタッフで共有できていますか?

必要でしたらリビリテーション部門の教育に協力いたします。

リハ部門の方針についてさらに詳しいことをnoteサイトに掲載しました。
リハビリテーション部門の方針のこと

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やまだたけし

大阪で非常勤掛け持ちの作業療法士をしています。
2026年6月で58歳になります。
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