1991年にリハビリテーション病院に就職し、14年間勤めて1度目の転職。訪問看護ステーションに勤務し9年間常勤として働いた後、退職して非常勤として再契約し、非常勤掛け持ち勤務をしながら再就職活動をしている経験をまとめてみました。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方の転職活動の参考になれば幸いです。
退職の理由はなに?
1度目の退職も、2度目の退職も、上司との人間関係のこじれが原因です。私に問題があるのか、上司に問題があるのかということについては客観的に判断できる根拠がありません。私の立場からいえばどちらも上司に問題があると捉えていますし、上司から見れば部下である私に問題がると捉えられていると思います。2度の退職ともに慰留されることはありませんでした。
退職してからしたこと
ほんとは退職する前にした方がいいですよ。
嫁さんとの話し合い
1度目の退職は、子供が一人いました。2度目の退職は子供が二人になっていました。だから、嫁さんとはよく話し合いをしました。
- お給料が変わる
- 通勤時間が変わる
- 仕事内容、勤務時間が変わる
さらに、子供の保育園への送り迎えをどうるのか?、最低でも給料はどれくらい必要なのか?ということを話し合いました。
転職先のリサーチを開始する
1度目の退職は突然辞めたので、退職後に転職活動を開始しました。14年間同じ法人で働いていたので、他の職場の雰囲気を知りたくて同期生や知人が勤務している複数の病院や施設を見学させてもらいました。
転職サイト等にも登録して求人情報を確認したり、ハローワークに出向いて求人情報を調べたりしました。
突然の退職のため翌日から無収入となってしまいましたので、有り余る時間を使ってあちこち出かけて条件の良い求人情報を探していました。
2度目の訪問看護ステーションの退職の時は、子供が二人もいたので生活に必要な生活費も増えていました。
だから1度目の時のように無収入になるわけにはいきませんでした。そこで、退職して週3日の非常勤契約に変更してもらいました。さらに知人の訪問看護ステーションで1日だけ勤務して非常勤の掛け持ち勤務をしながら、空いている日を転職活動に充てることにしました。
ある程度収入を確保しながら、新しい職場を探すことにしたのです。1度目の無収入期間の生活が辛かったからです。
1度目の転職活動期間は3か月でした。2度目の転職活動は2014年現在継続中で、1月現在で4か月目に入っていますがまだ決定しておりません。
転職による給料の変化
転職される方が最も興味あるのはお給料のことではないでしょうか?
14年間勤めたリハビリテーション病院での、退職時のお給料は年収500万円くらいでした。
2度目の職場である訪問看護ステーションは、アルバイトしてもかまわないという職場だったので養成校の授業や保健所の仕事などもしました。訪問看護ステーションは完全歩合制の職場でしたので、お給料は訪問件数によって変動していました。9年間務めましたが、アルバイトなどを含めて退職前5年間の平均年収は650万円くらいでした。
転職にいろいろな思いはあると思いますが、私の場合はなるべく年収が下がらないことを目標に就職先を探しています。
2014年1月時点での非常勤掛け持ち生活では、少し月収が減っています。そのため、年収の目標を少し下げて探すようにしています。
条件に合う職場がなければしばらく非常勤掛け持ち生活を続ける予定です。空いている時間を使って、やまだリハビリテーション研究所での研修会を増やす計画を立てています。
起業するわけではありませんが、研究所の活動で収入が増えれば、非常勤掛け持ち生活でもいいかなと考えています。
お給料は増やしたいんだけど・・・
1度目の転職、2度目の転職ともに、色々な病院や施設に面接に出かけました。そこで分かったことは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のお給料の現状です。前述したように、わたしの最近5年間の平均年収は650万円です。45歳でこの年収というのはリハビリテーション業界では高収入になると思います。
臨床に出て23年目の現在、転職の面談で600万円以上の年収を提示してもらえたところはありません。転職=収入アップを狙っているなら転職サイトで高収入求人を探すほうが早いと思います。
転職のお誘いはあるの?
臨床に出て23年、全国的には無名ですが、大阪ではそこそこの作業療法士の私ですが、転職活動を開始した4か月目の現在「うちに来ないか?」というようなお誘いは一件もありません。
これは、転職の時期とか、タイミングとか運にもよると思いますが、よっぽどメジャーで、何らかの分野や領域で実績を上げていない限り、高収入でのお誘いはないのではないでしょうか?
大学院で修士や博士号を取得していれば、大学などの養成機関からのお誘いがあるかも知れません。私の周囲にいる友人の給与では養成校に務めている者の給与が一番高給です。将来転職を考えるなら、大学院へ進学をしておくほうが有利だと思います。
起業するという道もあるけれど・・・
自分のアイデアや技術で独立する理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が少しずつ増えているように思う。独立した人を見て、羨ましくおもいますか?それとも自分には無理って思いますか?
開業のスタイル
- 保険外診療で開業する
- セミナーを開いて稼ぐ
- 訪問看護ステーションを開設する
- デイサービスを開設する
等など色々な手法で開業することはできる。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が開業できないと思っているリハビリテーション関係者がいたら、少し勘違いしている。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が開業できないと言うのは
「保険診療として請求することがセラピストだけではできない」というのであって、個人として起業できないわけではない。
極端な話、手順を踏めば、病院経営のオーナーにだってなることはできる。
業務内容に縛られなければ開業、起業は出来るんです。
個人事業主と法人の違い
私が主催している やまだリハビリテーション研究所 のように、研修会の講師やネットで稼ごうと思っている人なら「法人」として組織を会社にする必要はなく、個人事業主として開業することもできる。
会社と個人事業主の違いなどはネットや書籍などで調べてほしい。
(参考)All about 法人と個人事業との違い
開業のリスク
では気軽に起業できるかと言うと、それは人それぞれの考え方によって異なってくる。とくに、法人ではなく個人事業主として開業するならそれなりの覚悟が必要です。
前出のAll about 法人と個人事業との違い
でも触れられているが法人ではなく個人事業主として起業をした場合リスクが伴う。(法人でもリスクはあります)
個人事業主として起業して、何らかのトラブルが発生し損害を賠償する必要が生じた場合には個人で保有しているすべての財産を売り払ってでも賠償する必要がある。
自宅などもその対象となる。
自宅での保険外診療で、しかも個人事業主として起業しようと考えている人がいるなら、この点は十分に理解しておいてほしい。あなたの行為の結果、お客さんを骨折させた、転倒して外傷を負わせた場合、その責任の所在が「あなた」にあると判断された場合、その損害を賠償する必要があります。
- 「お客さんとの間には信頼関係があるから大丈夫」
- 「リハビリ程度で高額の損害賠償にはならない」
等と安易に考えているなら、開業はしないほうがいいと思います。お客さんとの信頼関係は、トラブルが発生しないから信頼されているのであって、いったんトラブルが発生するとその信頼関係は必ず崩れ去っていきます。
家族を守るってこと
開業するときには、家族とも十分に話し合ってください。
何度も言いますが、個人事業主として開業するなら前述しているリスクも必ず考慮してください。
現在行っている研修事業では、そのようなトラブルがほぼないと判断していますので、実施しています。
嫁さんと子供2人がいてますので、私の財産は私だけのものではないからです。私がやりたいことのために、嫁と子供は犠牲にはできません。
現在していること
転職活動中の現在退職の手続きで述べた、任意継続保険を利用しています。
残り1年半ほどは、任意継続保険を利用できますのでその間に起業するべきか、再就職先を見つけるか、このまま掛け持ち生活を続けるかという選択をするつもりです。
無収入にならないように、非常勤掛け持ち生活をしながら条件の良い求人があれば再就職しようと思っています。
2015年までにやまだリハビリテーション研究所の収入が増えるようであれば、起業という選択肢も考えています。
お金を中心に考えて転職しても、いいんです。
こんなお話をリアルに聞いてみたい方はこちらからどうぞ
⇒⇒講演依頼のこと
気に入ったらフォローしてください
YouTubeで動画公開しています。
やまだリハビリテーション研究所のYouTubeのチャンネル
Twitter
フォロワーさんは600名くらいです
⇒https://twitter.com/yamada_ot_labo
Facebookページ
フォロワーさんは2000名くらいです!
⇒https://www.facebook.com/yamada.reha.labo
私が書くもう一つのコラムサイト「note」
フォロワーさんは300名くらいです!
⇒https://note.mu/yamada_ot/
やまだリハビリテーション研究所のLINE@を開設しました
ID検索の場合は
@yamada-ot.com
(@を含めて検索してね)
【↓↓週末にゆっくり読んでみてください↓↓】
2019年版 病院リハと地域リハをつなぐ・変える
コメント