この記事は誤解される可能性もあるし、不快に思う方もいると思います。だけど書いておきたいこともあるので書いてみました。いろんなところでいろんな人に話を聞いていますので、私の勝手な妄想ではないってことです。
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私の立ち位置の確認
リハビリテーション専門職が地域リハビリテーションのために訪問看護ステーションという事業で起業や開業することを否定しません。
そのこと自体は違法でもないし、やりたいならやっていいんじゃない。
僕の周りにも訪問看護ステーションを起業している人はたくさんいる。
私の嫁さんは看護師で、長女は看護学校に通っていて、嫁さんの友達ナースで訪問やりたいって人もたくさんいるっていう恵まれた環境に私はいます。だけど、訪問看護ステーションでの起業は考えたことはありません。
僕の立ち位置はこんな感じ。
そんな中であえて書いてみます。
ちなみに私はフリーランスの作業療法士。常勤で月給貰っているのではなく、掛け持ちで非常勤しています。常勤でのんびり月給やボーナス貰いながら、記事を書いているわけではありません。
リハビリだけっていうのが疑問だ・・・
訪問看護ステーションは人員基準として看護師を2.5人配置する必要がある。
お休みのこととか患者さんのこと考えるならもう少し配置するほうがいいと思っている。実際僕が掛け持ち勤務しているステーションの2カ所は看護師さんが常に4人以上勤務している。
だけど、リハビリテーション専門職が起業している訪問看護ステーションの中には、最低ラインの看護師配置しかしていないところがある。
そうして、リハビリテーションの営業には積極的だけど看護師さんの営業はしないところがある。リハビリメインのステーションってことですよね。
僕はセラピストが1人職場のステーションにも勤務しているけど、看護師さんとの連携は訪問には欠かすことができない。担当ケースが体調不良で訪問リハビリが中止になっても、同僚の看護師が代わりに訪問してフォローしてくれる。
状態が不安定な利用者さんの場合には、看護師の訪問前後にリハビリをするような組み方をすれば、状態が不安定な利用者さんに対しても安心してリハビリすることができる。
僕にとって訪問看護ステーションっていうのは看護師さんと連携する現場なんです。だから、リハビリだけを事業の中心に持ってくるっていうスタンスがやや疑問。
看護師さんがあってこその訪問リハビリなんだと思う。
収入の柱としてステーションのみっていうのは・・・
ここのところ、診療報酬の改定にしろ、介護報酬の改定にしろ訪問リハビリの単価は下がり続けている。
リハビリメインのステーションにとっては大打撃だ。
セラピストは僕だけっていう1人職場のステーションの場合は、大打撃ではない。看護の報酬はあまり下がっていないからだ。下がっていても加算で補えたりする。
セラピストは僕一人なので、僕の減収分を看護師さんが補ってくれている感じだ。だから非常勤としての歩合給の単価は下がらない。
起業して経営者になるならいろんな事態に備えて、収益の柱は複数用意しておく方がいいって思う。
私はフリーランスの作業療法士ですが、働いている勤務先も複数だし、仕事の内容も複数ある。だから、どれか一つ契約を切られても一時的に収入は減るが、ゼロになるわけではない。フリーランスにとっても収益の柱は複数あるほうが良いってことだ。
リハビリメインの訪問看護ステーションが、訪問リハビリしか収益の柱がなければ報酬改定で減額されればそのたびに事業運営は苦しくなる。
実際に、2015年の介護報酬改定で通所介護事業所のいくつかがつぶれた。報酬が減額された影響だ。
自分たちで価格を設定できない辛さだ。
やるなら看護をメインにすべき
団体としての力も弱いので、訪問看護ステーションで起業するなら看護をメインにして、看護師さんを大事にすべきだ。
訪問看護ステーションの本来のスタイルってことだ。
医療保険での訪問の場合、同じ日には1カ所の訪問看護ステーションしか訪問できない。複数の訪問看護ステーションが関わっていても、同じ日に複数の訪問看護ステーションが訪問することはできない。
セラピストが訪問した日に利用者さんの状態が急変したりした場合、基本的にはその日に訪問したステーションの看護師さんが訪問してフォローすべき。だけど、リハビリがメインのステーションの場合、これがうまくいかないことが多く、他のステーションに連絡が来たりする。ちょっとトラブルになったりする。
やっぱり看護師さんメインがいいんだよ。
やりたい人はご自由にどうぞ!
僕のサイトで運営しているブログなので好きなことを書いています。
この記事を不快だと思う人もいるかもしれないけれど、そんなのは知ったこっちゃない。
この記事が不快に思う人ってことは起業しない方がいいよ。了見が狭すぎる
僕はいろんな理由があって訪問看護ステーションでの起業はしないけど、言いたいことがあるので書いてみました。
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