2015年4月から9月までの半年間、大阪府内のとある訪問看護ステーションでサポート業務にかかわりました。若手スタッフとの同行訪問や業務終了後の研修会を定期的に行うというスタイルでした。短期間でしたが、それなりにその事業所の若手スタッフの指導に関われたことは新たな発見がありました。
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それで大丈夫だと伝えることの必要性
同行訪問や研修会で気づいたことは
基本的に1人で現場に出るという訪問リハビリの業務において、自分の実践しているリハビリの内容が大丈夫なのかどうかを不安に感じながら働いているスタッフが多い
ということでした。
このことは、訪問リハビリテーションだけではなく、1人職場や少数職場の通所リハビリテーションや老人保健施設での業務でも同様だと思います。
「自分のやっていることは間違ってないのか?」
みたいな不安を抱えながら働いている若手スタッフが非常に多いように感じました。
わたしは、特殊な治療技術を持っているわけではありません。同行訪問したからといって、担当の利用者さんがみるみる変わったり変化したりするような「神の手」を持っているわけではないです。
リハ病院7年、老健7年、訪問リハビリが今年で11年目の経験を持っている作業療法士です。そんな現場で働いてきた私の視点からみて、現場で働いている若手スタッフへの同行訪問にかかわりました。
たいていの場合、若手のスタッフが実践していることは大筋で間違っているわけではありません。そこへ至るプロセスを確認したり、家族とのかかわり方を確認したり、普段実践していることを聞いて、大きな問題がなければ
それで大丈夫だよ!
って伝えることがほとんどでした。
そうして、今後検討すべき課題や継続して実践してほしいポイントを少し伝えるようにしました。けっしてゴッドハンドみたいな治療を提示するようなことはありません。(そんなことできないしね)
そうした基本的なことを伝えるだけでも、同行したスタッフからは
- 安心しました、この方向でいいんですね
- なんか頑張って行けそうです
っていうような反応が返ってきます。
確認して前に進む
若手のスタッフは具体的に何かに困っていることもあるのですが、それよりも多いのは
漠然とした不安を抱えながら働いている
ということです。その漠然とした不安を解消してあげることのできる経験を持っている人材が地域リハビリの現場では少ないのだと気づかされました。
不安を持って働くことはストレスです。
ちょっとした確認だけで解消される不安もあるようです。
確認して「大丈夫だよ!」って伝えるだけで自信を持って働くことができるんですね。
前に進むことができることのお手伝いができるということが、この半年間実践した訪問看護ステーションのサポートに関わらせていただいて学んだことです。
地域リハビリのサポート
具体的に提供できることとしては
- 職場の研修会でお話する
- 同行訪問してみる
- 施設業務を一緒にしてみる
みたいな感じのような関わりを通して、若手スタッフが地域リハビリテーションの現場で自信を持って働けるような環境を作り出したいと思っています。
月1回とか月2回程度の関わりで十分だと思います。
特別なことは何もしません、普段やっている業務を見せていただいて、工夫すべきことがあればお伝えしますし、そのままで大丈夫なら「大丈夫」と伝えます。
こんなことを必要としている事業所さんがありましたらいつでもご連絡ください。
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