病院選びについては、全国の病院を私が知っているわけではありませんので、「○○病院が評判いい」というような無責任なご紹介はできません。
そこで、リハビリテーション病院を探すときにどのようなポイントで選べばよいのかということをまとめてみました。
あわせて左側にリンクしている免責事項もご確認ください
リハビリテーション職員のこと
病院でリハビリテーション行う職員は
- 理学療法士(PT)
- 作業療法士(OT)
- 言語聴覚士(ST)
という職種です。理学療法士と作業療法士は体を動かしたり身の回りのことが出来るようになるようにリハビリを行います。言語聴覚士は言葉のリハビリや食べることのリハビリを行います。
これらの職種の人数が多い事が病院で選びの第一条件となります。脳卒中を例にとると、2013年9月時点では入院によるリハビリテーションは病気になってから半年間しか受けられません。その限られた期間に少しでも多くリハビリを受けるためにはリハビリ職員が多いほうが良いでしょう。
この業界はまだまだ若い職員が多い業界です。病院のホームページなどで、職員の数だけでなく、職員の平均就業年数、平均経験年数等が掲載されているようでしたらご確認してみてください。当然ながらベテランの職員の多い病院の平均経験年数が数値が大きくなります。
リハビリテーションの時間
リハビリテーション病院なんですから、リハビリテーションをするわけですけど職員の人数や、病院の基準などによってリハビリを受けることのできる時間にも差があります。
1日あたりのリハビリの時間
現在の病院でのリハビリテーションは20分、40分、60分と20分単位で3種類の時間枠があります。病気の種類やお体の状態によっても異なりますが、
- 理学療法 60分
- 作業療法 60分
- 言語療法 60分
と最大3時間のリハビリテーションを1日に受けることが出来ます。職員の人数が少ないと40分ずつのリハビリとなってしまうこともありますので、入院前にご確認ください。
365日リハビリテーション
病院のリハビリテーションの基準によっては、土日に関係なくリハビリテーションを提供している病院もあります。リハビリ職員はシフト勤務となります。
リハビリテーションは患者さん事に担当の職員が決まっています。職員も休みを取りますので、担当職員がお休みの時は交代でリハビリをすることになったり、土曜日とか日曜日は3種類あるリハビリ(PT、OT、ST)のいずれか1つしか受けることが出来ない場合もあります。
365日リハビリテーションシステムを採用していない病院もありますから、事前に確認しましょう。
退院支援
退院後は自宅に戻るのか、転院して引き続きリハビリを受けるのかということになります。その時に地域にどのような施設があるのか、自宅に戻るにあたっては介護保険のサービスを使うことが出来るのかなど、退院に向けての相談にのってくれる部署を設置しているリハビリテーション病院は多くあります。
地域医療相談室、地域連携相談室、医療相談室など病院によってその名称は異なるのですが、このような部署を設置している病院だと、退院に向けての相談も気軽にできますよね。
介護保険の準備
リハビリテーション病院に入院中から、介護保険の利用についての準備を進めましょう。介護保険は申請しないと利用できません。申請してから利用できるまでには1か月程度かかります。そのため、退院してから介護保険の利用を検討される場合は、入院中に介護保険の申請を行う必要があります。
提出には主治医の意見書などの書類も必要となりますので、病院の相談室などの窓口、もしくは看護師などにご相談したうえで、介護保険の申請を行いましょう。