5月に入ってから2件ほど訪問看護ステーションでのサポート業務の依頼をいただきました。
◆サポート業務の打診をいただきました
1件目(京都)はすでに打ち合わせが終了し、7月より3回ほどサポートさせていただくことが決定しました。
2件目は1件目についての私のSNSでの投稿をご覧いただいたやはり京都の訪問看護ステーションの所長さんからの打診。こちらは2024年6月に打ち合わせを行うことが決まりました。
1件目は訪問看護ステーションとして初めてリハスタッフ(作業療法士)さんを雇用するとのことでサポートのご依頼。2件目は現時点でセラピストさんが在籍している事業所からのご依頼。
じゃあこの場合、どちらでも同じような指導をするのかというと、そうではありません。ちょっと違う形での指導になります。
初めてのリハスタッフの雇用
そのステーションさんで初めてのリハスタッフ・作業療法士さんの雇用。
これまでは看護師さんのみで運営されていた。やってくる作業療法士さんも訪問業務は初とうかがいました。事業所にとってもセラピストにとっても「初めて」からのスタート。
このようなパターンでのサポート業務の場合に大切だなと考えていることは
事業所の代表さんや管理者さんの「考えていること」や「目指す方向性」と私の考えていることや方向性とのすり合わせです。
- どんな風にリハスタッフを運用したいのか
- どんなリハビリテーションに取り組みたいのか?
- どんな教育をしながら育成したいのか?
- 看護とリハの連携をどのように実践したいのか?
- リハスタッフに何を期待しているのか?
最初にこの部分をはっきりしておく必要がある。
これまでも経験したのだが、看護師さんとリハスタッフさんの向いている方向性が同じかどうかということはものすごく訪問看護ステーションにおいては大切。
「リハはリハにお任せ、看護は看護でやります」って事業所の場合は連携もうまくいかない。だから、訪問看護ステーションで初めてリハスタッフを雇用するなら、事業所の代表さんや看護師の管理者さんが、どのようにリハ職を運用するのかということの方向性を定める必要がある。
その方向性が私の考えている方向性とマッチするなら、サポート業務はしっかり行うことができる。
私が考えている訪問看護ステーションでの看護師さんとリハの連携、訪問看護ステーションでのリハの進め方の基本的な考え方はこちらの資料に掲載しています。
◆訪問看護ステーション 看護とリハの新しい形
(PDFが開きます)
そうした事業所のトップと私とのすり合わせが終われば、セラピストさんと看護師さんのサポートが始まる。
訪問の進め方とリハのあり方
どの職場でもそうなのですが、リハスタッフは看護師さんと働いた経験を有するが、看護師さんは必ずしもリハビリスタッフのいる職場で働いていたとは言えない。
だから看護師さんに対しても、
- 生活期のリハビリテーションのこと
- 理学療法士と作業療法士の違い
- 訪問看護ステーションで進めるリハのこと
- 看護師さんとリハ職の連携のこと
- これまでの制度改定のこと
といったことを伝えることが必要だと考えています。看護師さんにリハ職が何ができるか、どのような連携が可能なのかってことを知ってもらうと日常の業務はスムースになる。
そのうえで、リハスタッフさんに対しても
- 訪看リハのおかれている現状
- 目指すべき訪看リハのあり方
- これまでの職場のリハと訪看リハの違い
等についてお話ししながら伝えていきます。
これまで訪問業務に従事したことがなくても、これまでの作業療法士としての経験は生かすことができる。でもこれまでのリハの考え方が通用しない部分もある。だからそのあたりをきちんと伝えていくことが必要。
例えば、病院でのリハの進め方と生活期でのリハの進め方は少し違うし、同じ生活期でも通所系事業所と訪問系事業所でも少し違う。
だからそのあたりのことをこれまでいろんな事業所で掛け持ち勤務してきた作業療法士としての経験を活かして伝えていくことが私の役割。
事業所で目指すべきリハビリテーション
今回1件目に問い合わせをいただいた訪問看護ステーションさんでは、3回ほど介入してサポートをさせていただく。
1日が1回と、半日が2回の計3回。
講義と同行とディスカッションの組み合わせになる予定です。
それを通じて、事業所としてこれからどのようなリハビリテーションを提供し、セラピストをどのように運用するのかを考えていただけるようになれば良いなと考えています。
サポート業務に関するコラムはこちらに掲載しています。
◆サポート業務
お問い合わせなど
ブログやSNSまとめ
- ブログ
このサイトです
⇒やまだリハビリテーションらぼ - noteサイト
もう一つのブログサイトです
⇒やまだリハビリテーション研究所のnote - Facebookページ
⇒やまだリハビリテーション研究所Facebookページ - X(旧Twitter)
⇒https://twitter.com/yamada_ot_labo - インスタグラム
⇒https://www.instagram.com/yamada_ot_labo/?hl=ja - YouTube @yamada-ot-labo
⇒やまだリハビリテーション研究所のYouTubeのチャンネル - やまだリハビリテーション研究所公式LINEアカウント
コメント