専門コース・必修共通・「研究」の感想(2004・10・23-24 受講)
プログラム
10月23日
9:30〜11:30 研究とは 高畑OT
11:40〜12:40 作業療法の対象領域 三浦OT
13:40〜15:10 事例報告について 石川OT
15:20〜17:30 演習(事例報告−個人作業)
10月24日
9:00〜12:00 演習2(事例報告−グループワーク)
13:00〜15:00 発表
(感想−研修内容について)
過去2講座に引き続き、講義およびグループワーク形式での研修スタイルであった。研究についての知識を深めるという内容よりも、事例報告についてどのように行うべきかという内容が時間的には多かった。研究そのものがやや不得手な私としては、より具体的な研究内容についての講義があればよかったと思う。しかし、受講生の経験年数の幅がかなり広いため、そのあたりの講義設定は難しいのではないかとも思う。
(感想−受講してみて)
専門コース必修共通の最後の受講となった。正確ではないが、受講者の1/3程度は私と同じように6月、7月に行われた「教育法」「管理運営」に続いての受講である。なかには、必修専門の2講座の受講も終え、認定作業療法士の申請にむけ残っている課題は「症例報告」だけという参加者も数名おられた。
私の場合は、予算と日程の関係から必修専門は来年度以降の受講を考えている。
3回受けるとそれなりに顔なじみになる受講生もいる。積極的というのであろうか、演習の発表をしたりグループ討議の中心となる顔ぶれもある程度偏っていた気もする。それが良いか悪いかという点は別にして、研修がその人にとって(私も含めて)実り多きものになったかどうかの分かれ目は、いかに研修に前向きに参加していたかという点だろう。
グループワークが多く設定されているとはいえ、受身的に参加することも不可能ではない。研修そのものは、「試験」ではないので受講すればその内容までは参加者に問われない。この研修をどのように生かすかは、受講生次第でありその生かしかたは「認定作業療法士」を取得する事だけではないと思う。研修で学んだ事をいかに活用するかである。
専門コース・必修共通・「管理運営」の感想(2004・7・10-11 受講)
研修会の運営はなかなかプログラムどおりに進むものでもないのだが、最後に配布された研修概要を参考にプログラムを紹介する
7月10日(9:00〜18:00)
講義1 「管理と運営」−評価概論−
講義2 「日本作業療法士協会臨床作業療法部門自己評価表」
演習1 自己評価表を用いたグループワーク
演習2 発表
講義3 「円滑な管理運営のため」−人材育成の基礎
7月11日(9:00〜15:00)
講義4 「管理運営の実際」
講義5&演習3 「業務管理」
演習4 「認定作業療法士に求められる人材」
演習5 発表
朝から晩までみっちりプログラムは組まれている。それでも時間的にはまだまだ不足している。講師の話はもっと聞きたいし、グループワークでのディスカッションは尽きる事はない。前回の『教育法』とは違い、異なるテーマの「演習」が組まれていたので、一つ一つのディスカッションの時間が短く私としてはしゃべり足りなかった。本当なら、ナイトセミナーにも参加したかったのだが、体調が思わしくなくホテルで休んでしまった。
(ナイトセミナー:いわゆる宴会のことですよ)
私のように6月の『教育法』の研修に引き続いて参加されている方も結構いらっしゃった。『認定作業療法士』への関心の高さがうかがえる。今回再会した多くの方が10月の「研究法」にも申し込みをされているようである。
ディスカッションでも話題になったが、『認定作業療法士』についての考え方は人それぞれのようである。日本作業療法士協会の考える『認定作業療法士』については、協会ニュースや協会ホームページを参考にしていただきたい。
私見ではあるが、『生涯教育制度』と『認定作業療法士』についての議論はこれからも続くし、変化もしていくであろう。『認定』された人材がその後どのような行動というか活躍をするのかによってもそのあり方は変化すると思う。私としては作業療法士としてステップアップした結果が「認定作業療法士」であり、そこでとどまるのではなくてさらにステップアップする事が必要なのだと思う。
現状では、研修を受けてレポートを出せば『認定作業療法士』である。まだまだこれからの制度である。
専門コース・必修共通・「教育法」 の感想(2004・6・12-13 受講)
受講者層の世代が非常に幅が広い。会員番号で言うと3000番台ぐらいから14000番台ぐらいまでの広がりがある。参加者と話すとやはり「認定作業療法士」の取得を目指している方の受講が多い。専門コース受講対象は「基礎コース」修了となっている。今年度は移行手続き上いくつかの条件をクリアーしている場合は私のように基礎コース修了となる。とはいえ、14000番台で基礎コース修了しているのはかなり積極的に研修会に参加されている事と推測できる。正直、「脱帽」である。加えて所属されている県士会が積極的に新人教育プログラム等を実施しているからであろう。
今回「演習」プログラムで、同じグループとなった中にも14000番台の方がいらっしゃったが積極的に議論に参加されていた。たんにポイント獲得などではなく積極的に「研修」をされていた。「認定作業療法士」といったブランドを目指すのではなく、自分の技量をステップアップした結果が「認定作業療法士」であるということを、若い世代の参加者の姿を見て思いました。
正直、経験年数が10年を越えて移行手続きで「認定作業療法士」が取得できず、今回の研修に参加した私にとって私より経験の浅い彼・彼女達の研修に取り組む積極的な姿はある意味で、私の思慮の浅い行動を戒める良い「教訓」となりました。
しかし、生涯教育手続き上資格の維持や更新については「5年間で50ポイント」の獲得が必要である。均等割しても「1年間で10ポイント」の取得である。この数字は結構微妙である。今回の研修会の参加者とも話をして感じた事であるが、、、
私の場合、現在娘は小学校2年生。一時期停滞していた、府士会活動や研修会への参加を再開できるようになったのは娘が小学校入学する前後である。つまり生まれてから6年近くは職場と家庭の往復となっている。夫婦共働きであるためどちらかは娘の面倒を見るという必要があるため、必然的に士会活動や研修会への参加はその間ほぼ停止状態。通常業務でも、実習生を担当したり、論文投稿などをする事でポイントを取得する事は出来るがやはり限界はあると思う。
私の場合は、家庭生活をやや優先しそれを言い訳に論文作成をしなかっただけだから、バイタリティーあふれる「家庭と仕事」の両立者の方から見ればお叱りを受けるかもしれない。
しかし、共働きで子供が小さいとなるとある程度制約は出るであろうからこの「5年間で50ポイント」が、時期的に微妙となる方も大勢おられるだろう。だが、パートナーの理解を得てなんとか皆さん乗り越えましょう。
(研修雑感)
岩瀬OTと小林OTの講義については、2年ほど前の府士会研修会にて受講した研修と概 要としては同じであった。日垣OTとは同じ大阪にいながら講義を受けるのは初めてであり、夜の宴会でも始めて一緒に酒を飲んだ。
又宴会では、恩師である協会副会長も途中より合流し思いがけず再会でき嬉しく思った。