実はこれって、自分が未熟であるにもかかわらず平成15年(2003年)の大阪府作業療法士会 第19回学会長を務めたときの学会テーマです。
恥ずかしながら、就職して7年ほど在籍した『病院』時代、にはあまり「ネットワーク」の重要性を感じたこともなかったし、自ら積極的に「ネットワーク」を築こうともしていなかったように思います。
「ネットワーク」の重要性に気づき出したのは、やっぱり平成10年の夏に老健へ異動になってから。病院時代は、リハスタッフが多くて病院の中でも結構優遇されていたから周囲に気を使う事なんてなかったように思います。
ここで言う「ネットワーク」は、いろんな他職種の方々とのチームワークとしての「ネットワーク」、他の施設にお勤めのリハビリテーション関係者との間に存在する「ネットワーク」などなど、自分が仕事を進めていく上で、自分の可能性を広げる事が出来る「機能的」な人と人とのつながりであると考えています。
いろんなネットワーク(2011.4.17)
まあ、一口にネットワークといっても色々なネットワークがあるわけですが、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
職場内での多職種とのネットワーク
地域内でのほかの事業所とのネットワーク
作業療法士同士のネットワーク
異業種の方とのネットワーク
いくつかのネットワークについて亭主の思うところはこのページのいろいろなところに書いてありますが、ネットワークの種類によってネットワークを築いてく過程は微妙に異なっているものだと亭主は考えています。ネットワークにはそのネットワークの種類に適した形成の仕方や維持の仕方があると思います。何度も書いていることですが、何もしないでネットワークが広がることはあり得ません。
「じゃあどうやってネットワークを広げるのか?」
まずは、あなたがいろんなフィールドに出ることです。引きこもっているだけではネットワークは広がりません。作業療法士が作業療法室で仕事をするのは当たり前なのですが、そこにいてるだけではネットワークは広がらないのです。
訪問の仕事をしている人が事務所とお客さんの家だけを行ったり来たりしていてもネットワークは広がらないのです。
勇気をもって違うテリトリーに足を踏み入れることがネットワークを築いていくんだと思います。
そんな私は、自分のネットワークをフル活用して2011年度から開始するのが「やまだリハビリテーション研究所」です。トップページからリンクを作っていますが、自分のネットワークをフル活用して事業展開していきます。ご興味のある方は是非ご参加ください。
今年から広がっている発達領域のネットワーク(2007.7.28)
所属している府士会で担当している役員の仕事の関係で色んな領域の作業療法士の方と仕事をすることが多くなっています、なかでも発達障害領域関係の方とは私の仕事でもお世話になっています。
今年から所属している訪問看護ステーションで、同じ自治体にある養護学校の仕事の依頼があったからです。依頼の内容はこの領域で今最もホットなテーマである「特別支援教育」
その養護学校でも特別支援教育での取り組みを行うということで当事業所に作業療法士の派遣依頼がありました。6月から来年3月までの期間で計16回の依頼です。1回3時間の指導。養護学校の生徒さんへのかかわりと教員への方へのかかわりが中心です。
養護学校へのかかわりは初めてですので、今の養護学校の事情とかどのようなかかわりをすべきかと言う点について数名の作業療法士の方に連絡を取りアドバイスを頂きました。
この仕事の依頼が来る数週間まえに、府士会で行われた「特別支援教育」関連の研修会のお手伝いをしていました。そこで名刺交換をしたりお話をした養護学校関係の仕事をしている作業療法士の方と知り合いになった直後にこの仕事がやってきました。縁とは不思議なものだなあと思いつつ、色々連絡を取らせていただいております。
自分のネットワークが広がったところへタイムリーな仕事の依頼があると、非常にラッキーです。
老人保健施設で約6年ほど働いている間は、発達障害領域とはほとんど無縁でしたが、今の事業所に移ってからは少しずつ発達障害領域の仕事が増えています。それに伴ってこの領域の方とのお付き合いが増えつつある今日この頃です。
作業療法士としての価値観を広げるために!(2006.6.10.記)
「亭主のつぶやきに」にも書いた事ですが、ネットワークという意味でここにも書いておきます。
多くの作業療法士と出会うことは、自分の知らない知識を補ったりするということは他のページでも書きました。
多くの作業療法士と出会うことはそういったメリットだけでなく、自分の作業療法士に対する価値観を養う事にもなります。自分以外の作業療法士と出会うといろんな意味で刺激を受けます。「何が自分には足りないのか」「あんな考え方もあるのか?」といういい意味で自分をプラス方向に変化できる可能性のある作業療法士との出会い。
言い方は悪いのですが、「あんな作業療法士にはなりたくない」という出会いもまたあります。その「あんな」という部分をきちんと理解する事もまた自分をプラス方向にかえる事の出来る出会いだと思います。
作業療法士としての価値観というか作業療法士観とでもいうのでしょうか、これを築き上げて行く過程の中で自分の考え方や行動に変化が産まれると思います。そういった自分の変化は、利用者さんへの作業療法を実施する中で必ず利用者さんをより良い方向へと導く事になります。
自分ひとりで自己研鑽を積み自分を変えてることも必要ですが、他の作業療法士との出会いでも自分を変えることは可能だと思います。そういった出会いをどんどん広げたいと思っています。
そういった意味でも、このホームページを多くの作業療法士に見てもらいたいと思います。
ネットワークを広げる(2005.6.5.記)
当たり前かも知れませんが、「ネットワーク」というものは勝手に出来上がるものではありません。自分が積極的に「動く」「働きかける」ことでネットワークを築くことができると思っています。
私の場合、「自分の知らない事」「弱点」が何かを知っていますのでそれを補う必要性を感じていることが、積極的に「外」に出て行くことのきっかけになっています。
一人でできることには限界があることを知っています。
それを何とか補うには「一人きり」で頑張り続ける事よりも「周囲の力」にも助けてもらう。けっして「頼りっきりになる」つもりはありませんが、「ギブ & テイク」的にお互い頑張る事ができればなあ!と思います。
最近ネットワークを広げるために色んなところに出かけていますが、その時に心がけている事があります。
1、時間には限りがあるので,あれもこれもと手を広げすぎない。責任の持てる範囲で行う。
2、依頼される仕事はきちんと行う。でも、できないことはできないと伝える。
3、連絡があったときにはすばやく対応する。メールなどももらいっぱなしにしない。
以上3点に気をつけるようにしています。
ネットワークの拡大は大事なのですが、ネットワークの基本は「ギブ & テイク」、「持ちつ持たれつ」だと思っていますので、自分の責任を越えて何でもかんでもやりっぱなしにすると、信頼を失うことになりかねないので、「できること、できないこと」の線をしっかり引くようにしています。
職場以外でのネットワーク (2004・6・6 記)
職場以外でのネットワークについての私見です。
職場以外というよりも作業療法士としてのネットワークについて亭主が考えている事です。私の得意というか対象としている疾患で多いものは『中枢神経障害』です。これについては文献もある程度読みますし、発表した事もあります。でもそれ以外の疾患については、普段みる事が少ない疾患になるほど自信がありません。でも、自信がないからといって目の前の対象者を拒否する事は出来ません。
そんな時に役立つのが『ネットワーク』だと思います。これまで知り合った作業療法士や理学療法士の方に連絡を取り治療にあたってのアドバイスを求めたり、文献や資料を紹介していただきます。私一人の知識ではカバーしきれなくても協力を求める事で足りない部分を補う事は出来ます。
まずは、同級生。一番身近なネットワークです。色んな分野にいている同級生は心強い味方です。そして自分の先輩や後輩。同じ職場の先輩、同じ学校で学んだ後輩、私のことを少しでも覚えてくれていると思う人にはためらわず相談します。
それから、学会や研修会で知り合った皆さん。ご挨拶しつつ名刺交換するとそのあとの連絡が取りやすい。かなり以前ですが、作業療法とはジャンルの異なる大学の助教授の方と名刺交換する機会があり、一言二言お言葉を交わしたその方に思い切って電話連絡したことがありますが、こころよく文献を紹介してくださいました。
ただ単にずうずうしい奴なのかも知れませんが、受け身の態勢ではネットワークは広がらないと思っています。自分から積極的に行動するよう心がけています。
職場でのネットワーク(2)
私の老健を設立している法人は病院2つにクリニックや、訪問看護ステーション、ケアプランセンターなどを抱えています。でも、立地の関係上、私の老健だけが少し離れています。自転車で5分ぐらいでしょうか?
老健では、利用者とのかかわりの上でこういったケアマネさんや、訪問看護師さんとの関わりも重要。ここでも、スムースな関係を築くために奮戦しています。
私が意識しているのは、『会う』『顔を見て話す』ことの重要性。電話やファックスだけのやり取りではイマイチ相手がどんな人かわかりづらい。そのため、なかなか「いい関係」にもっていけないんですよ。
そこで、時間を見つけては自転車にのって訪問看護ステーションやケアマネさんのところへ『情報交換』と称した『ご機嫌伺い・御用聞き』に出向きます。
相手に合って話をする事である程度はどんな人かもわかりますし、何よりも相手に「自分」のことを知ってもらえるチャンスだと思っています。ここで、「自分」がどのように思われているのかは知る由もありませんが、少なくとも何度かお会いしていると「電話」などで連絡を取るときや何かを「依頼」する時でもスムースにことが運びます。
ややこしい用件やちょっと困った事などがある時はなるべく「会って話す」ように心がけています。
職場でのネットワーク(1)
他職種の皆さんとどのようにお付き合いしています?
私の場合は、なるべく色んな方々との接点を多く作るように心がけています。「老健」て結構こじんまりしているので他職種の方ともお話しする機会が多いので、結構「ネットワーク」の土台が築きやすい。
私の場合、リハのカルテも詰所にありますからカルテを書く時間は当然詰所にいます。「場を共有」する事で得られるメリットは多くあります。結構詰所の方も気軽に声をかけてくれるので、利用者の情報交換なんかもスムースです。
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